言降ぶろぐ

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宇翠 ヘッド・しっぽ完成 

猫又の 宇翠(うすい) さんのヘッドと尾が完成しました!

Usui the cat (japanese mythical two-tailed monster cat) has been completed!

宇翠宇翠

宇翠

とても、ねこらしい表情と立体感になったと思います。
アゴ可動はできますが、最後まで閉じきらないお口になってしまいました。
そのぶん牙を”見せたく”なるようなリアルな仕上げをさせていただきました。


こちらのヘッドは私がデザインして制作し、イベントで抽選販売させていただいたものです。
販売時はヘッドのみで、しっぽは後からお好きな形を制作させていただくことになっていました。

希望を伺ったところ、猫又として2本の尾を制作することになりました。
せっかくなので自由に曲げられるしっぽを作ろうと思い、とても楽しい制作となりました!

以下制作記録です。長いよ!

宇翠 宇翠 宇翠

宇翠さんはイベントに合わせて制作しました。
猫のヘッドベースはその少し前に新規制作していました。
一番悩んだのは目つき・目線です。
ちょっと見づらいですが、上の真ん中の写真よりも、右の写真のほうが猫らしいと思いませんか…!頑張りました!


宇翠 宇翠

耳の中は思いつきでくり抜いて、メッシュにしてみました。
少しは熱や湿気を逃したり、外部の音を聞きやすくしたりできるかな、と思います。


宇翠 宇翠 宇翠

顔面のファーを縫う作業はかなり好きです。
貼り付けるのは苦手です(笑)
バリカンも失敗できないので苦手です・・・!

宇翠 宇翠

合計で10時間くらいバリカンをかけて、形になったのでヒゲをはやしました。
ヘッドベースの内側から留めており、ヒゲだけでヘッドを持ち上げることができるほどの強度です。

素材はテクノロートというぬいぐるみにいれる骨組み。
一本ずつひげの角度を変えられるので、表情をつけることができます。
ただし目に刺さる危険性があることや、手で触っても角度が変わってしまうことからグリーティング向きではありません。屋内での撮影向きの素材だと思います。
海外だと馬の尾などを使っている方がいますね。いろいろ試してみたいです。
過去にホウキのプラスチック毛をヒゲに使ったこともあるのですが、劣化してパキパキ折れてしまいました・・・。

宇翠 宇翠

首は裏地付き。最近の制作ではこの仕様がデフォルトとなっています。
毛を挟まない工夫があるので、チャックを後頭で締めるのがとても楽です。

宇翠 宇翠

ハーフスーツでの運用を前提に、衣類をしっかり着られるよう首をスマートにしてみました。
しなやかでとっても素敵な首になりました!


あとはしっぽ!
宇翠 宇翠 宇翠

長い尻尾のかたちを自由に曲げられて、保持できる、そんな芯材。
エアコンの配線コード

実はこの素材、2007年の私の初作品の尻尾で使っていました。
10年以上経過しても表面のベタつきなどの劣化はありませんでしたので、今回採用してみました。

コード表面はさらさらながらもゴム質。
ベルトで固定するとしっかりと腰に装着できるので、歩くと反動でゆらゆら揺れます。
(写真モデル:身長165cmの母)

宇翠 宇翠

オーナーは猫又とうかさん。
和服を着られる方で、この作品の魅力を存分に発揮していただける方です。
これからのご活躍を楽しみにしています!


category: 作ったもの

thread: 工芸 - janre: 学問・文化・芸術

Posted on 2020/08/05 Wed. 11:50 [edit]  /  trackback: 0  /  comment: 0

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