以下製作のふりかえり!
今回のご依頼では、ストレート足(人間と同じかかと)のフルスーツで、
筋肉質ではあるがバキバキの筋肉ではない程度の肉付けを希望されていました。
身長は180cmくらいの方で、しっぽを含めて白いフェイクファーは2.5m買ってギリギリでした。
さて、ネコ科というわけで大型ネコ科のヘッドベースを製作。
このところイヌ科が人気でずっとそればかり作っていましたが、
もともと私は何でも作りたいマンなのです!!!
(初めて作ったのは獅子だし、次がキリンだし、そのあと白虎でオオカミ)右側の青いのが、今回の虎になりました。
白いほうは今後自分用にライオンと虎の混じった子を作る予定です。
右端は、耳を左右対称にうつすところ。
やり方の記事はこちら。

虎らしくなるように、肉付けしていきました。
勉強になります。
ライオンと比べるとひげの生えてるあたりの丸みがある気がしました。
今回は普段使用している25mmではなく、35mmの大きなグラスアイを使用しました。大きくて固定や扱いに少し苦労しましたが目力がすごくて興奮しました・・・!

ファーを切り出して縫って、貼って、エアブラシしたり牙つけたり。
目元にエアブラシしてないと、めちゃくちゃネコって感じがしました。
今後イエネコを作るときのヒントになりそうです。
鼻面の毛は思った色を作るために、濃い色で塗装して表面をふき取り、
その上から薄い色を塗装することでグラデーションをつくることに成功しました!
鼻はサーフェーイサーを噴いてラッカー塗料を筆塗り。
正直こういう模型塗料系には疎いので、勉強が必要です。
今回はたまたま選んだものの、かなり塗膜が強かったので良かったです。

こだわりの肉球。
生地はオペコットという伸縮してツヤのあるものを使用しています。
ボディは総裏地に挑戦させていただきました!
「どれだけ時間かかってもいいので、こだわりぬいてください」と言っていただけていたので、心置きなくやらせていただきました!!
製作開始までに2年以上お待たせしてごめんなさい

ちらっと仲見世。
裏地のポケットに、肉付けクッションが収まります。
ヘッドの裏地も初挑戦でした。
今回、挑戦させていただいたおかげで獲得できた技術がめちゃんこあります・・・!
本当に機会をいただけて感謝です。これからの作品作りに生かすぞー!!

また今回初使用だった、
カネフォームという素材。
薄いウレタンに布地が貼られていて、ミシンで縫うことができます。
着ぐるみ界隈ではやまちゃさんが先駆けとなって紹介された素材です。
とても良いものでした!見て!まるで製品!!!!
足のかたちはストレート足で、かつボクシングシューズを履いて活動されることもあるとのことで、ヒト用と同じ靴が履けるような足を目指してみました。
思いがけず人間の勉強をすることになってしまった・・・w

ほかにも、全身の模様の配置やしっぽ、足裏の肉球などなど、こだわりもりだくさんなのでぜひお会いした際に注目してください!!
というわけでフルスーツ完成でした!!
ご依頼ありがとうございました!!!LEXさんのこれからの活躍を心から願っております!!
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